観光客数の急増は、地域社会と自然環境に小さくない負荷を強いている。公園のインフラ維持と森林保全を担う沖縄県庁と、受入環境の整備を急ぐ石垣市役所の間では、実効性のある観光管理策をめぐって議論が重ねられてきた。
玉城デニー知事が掲げる持続可能な観光立県の実現に向けて、県立森林公園であるバンナ公園の位置づけは極めて重い。駐車場の適正管理やゴミ持ち帰りの徹底、特定区域への立ち入り制限など、繊細な生態系を守るための具体的措置が相次いで導入されている。観光立島としての経済的利益と、世界水準の自然保護という二つの要請の均衡をいかに保つか。行政の手腕が厳しく問われている。