オーディション倍率は数千倍とも言われたテラスハウス。通過者に提示される出演者契約書には、極めて厳格な条項が盛り込まれていました。
契約書の核となっていたのは、以下の3点です。
- 徹底した秘密保持義務(NDA):共同生活中の出来事、退居のタイミング、撮影スケジュールの事前漏洩の厳禁。違反時は数百万円規模の違約金条項。
- 編集権の完全放棄:放送内容、カット割り、テロップ演出に対する異議申し立てを行わないことへの事前同意。
- SNS投稿の制限・統制:放送スケジュールと連動しない私生活のリアルタイム発信や、ネタバレにつながる画像の投稿禁止。
長年囁かれていた「やらせ(台本)の有無」について、歴代の複数メンバーが暴露本やインタビューで語った共通の見解は、「完全な台本(セリフ)は存在しないが、スタッフによるシチュエーション設定と誘導は日常茶飯事だった」というものです。
「明日は〇〇と2人でリビングで話してほしい」「次の休みに〇〇をデートに誘ってみてはどうか」といった制作陣からの指示や、特定のアクションを起こすよう促す心理的プレッシャーが存在しました。出演料という雇用・契約関係が生じる以上、住人側が制作側の意向を完全に拒否することは構造的に困難だった実態が浮き彫りになっています。