押したときの痛みを引き起こす代表格が、唾液腺やリンパ組織の急性炎症だ。風邪や虫歯、頭皮の湿疹などが引き金となり、リンパ節炎耳の後ろや首周りに波及すると、押した際に圧痛を伴う大豆大から小豆大のしこりが出現する。
一方、唾液腺そのものが炎症を起こす病態にも警戒が必要だ。代表的な耳下腺炎症状には、耳の下からエラにかけての強い腫れ、自発痛、開口障害などがある。特にムンプスウイルスを原因とする流行性耳下腺炎(おたふく風邪)は小児の病気と思われがちだが、おたふく風邪大人症状は高熱や強い頭痛を伴い、重症化しやすい特徴を持つ。さらに、唾液の通り道に結石が詰まる唾石症や、あごの下の唾液腺に生じる顎下腺炎治療法としては、抗菌薬投与や消炎鎮痛剤のほか、結石の摘出手術が必要になる場面もある。