清水氏の人生を語るうえで欠かせないのが、幼少期から彼を苦しめてきた重度の小児喘息である。発作で呼吸が激しく制限される恐怖と闘いながら、彼は厳格な薬物療法とトレーニングを両立させ、世界一の座を掴み取った。「喘息を持ちながら金メダルを獲得した男」としての経験は、引退後の彼の思想に深い影響を与えている。
彼が医療や福祉、予防医学の分野に情熱を傾けるのは、自らの身体で経験した苦しみがあったからに他ならない。病とともに生きる人々の苦悩やリハビリの重要性を切実に理解しているからこそ、その事業には嘘がない。同じように人の健康に関わる視点を持つパートナーとの暮らしは、彼の情熱をより実践的な社会貢献へと押し上げる推進力となった。