過酸化ナトリウムの性質と危険性|漂白剤との違いと反応式を解説

過酸化ナトリウムの性質と危険性|漂白剤との違いと反応式を解説

過酸化ナトリウムの性質と危険性|漂白剤との違いと反応式を解説の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

ネット上の質問サイトやDIYコミュニティで頻繁に見受けられる致命的な誤解が、「オキシ漬け」などで知られる酸素系漂白剤との混同です。家庭で使われるのは過炭酸ナトリウムであり、過酸化ナトリウムとは名称こそ似ていますが、危険度も化学構造も全く異なります。

過炭酸ナトリウム($2\text{Na}_2\text{CO}_3\cdot 3\text{H}_2\text{O}_2$)は、炭酸ナトリウムに過酸化水素が付加した包接化合物です。水に溶かすと穏やかに過酸化水素を放出し、家庭用として安全に除菌・漂白を行えます。一方、過酸化ナトリウムは工業・研究用の劇物であり、家庭用洗剤の感覚で水に投入すれば、熱湯が噴き出し引火爆発を起こす惨事となります。

比較項目過酸化ナトリウム($\text{Na}_2\text{O}_2$)過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)編集部の見解・安全評価物質区分・構造アルカリ金属の無機過酸化物炭酸ナトリウム・過酸化水素付加物化学構造・結合様式が根本から異なる水との反応性爆発的発熱・激しい酸素発生穏やかに溶解(弱発熱・徐放)過酸化ナトリウムへの注水は絶対厳禁法規制上の位置づけ消防法第1類危険物 / 劇物消防法第1類危険物(純品時) / 非劇物過酸化ナトリウムは一般家庭での所持不可消防法指定数量50 kg(危険等級I)1,000 kg(過炭酸塩類)危険度ランクにおいて20倍の規制格差主な用途潜水艦空気再生、工業酸化剤、分析衣類漂白剤、洗濯槽クリーナー、食器洗浄用途の棲み分けは完全に分断されている
山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。