つば九郎を語る上で欠かせないのが、中日ドラゴンズのマスコットである「ドアラ」の存在です。両者は共に1994年デビューの完全な同期であり、30年以上にわたり球界マスコット界の頂点に君臨し合ってきた盟友です。アクロバティックな身のこなしを得意とするドアラと、一切のアクションを拒否してフリップ一枚で場を制するつば九郎。対照的なスタイルでありながら、オフシーズンには2人でディナーショーを開催し、チケットが即日完売するほどの人気ユニットとして定着しています。
そして毎年末の球界の風物詩となっているのが、つば九郎の「契約更改」です。代理人を同席させたり、越年交渉に突入したりと、主力選手顔負けのパフォーマンスを繰り広げる姿は、各スポーツ紙の1面を飾る定番ネタとなっています。ここで気になるのが、発表される「年俸」と「中の人のリアルな給与」のギャップです。
公式会見で提示される「年俸6万円+ヤクルト飲み放題」という条件は、あくまでファンを楽しませるための演出です。実際には、球団運営に不可欠なキラーコンテンツを生み出し続けるプロフェッショナルとして、相応の固定給やプロ契約料、各種手当が支払われていると見るのが自然です。球団にとっても、数十億円規模の宣伝価値を単身で生み出すつば九郎は、いかなる看板選手にも引けを取らない最高峰の資産となっています。