サンリオを退社した後の初代デザイナー、清水侑子氏はどのような道を歩んだのでしょうか。多くのファンが関心を寄せる「キティちゃん 生みの親 現在」の活動を追跡すると、彼女が今なお現役の第一線で愛されるキャラクターを生み出し続けている実態が浮かび上がります。
清水氏は退社後、家庭に入り子育てに専念していましたが、育児が一段落したのちにフリーランスのデザイナーおよび絵本作家として創作活動を再開しました。その後のキャリアにおいて最大の代表作となったのが、2002年に株式会社タクトコミュニケーションズから発表された「エンジェル・キャット・シュガー(Angel Cat Sugar)」です。
エンジェル・キャット・シュガーは、白くて優しい子猫の女の子「シュガー」が背中に小さな天使の羽を持ち、友達の小鳥たちとともに人々に癒やしと希望を届けるという物語です。その温かみのあるパステル調のタッチと繊細な表情は、ヨーロッパを中心に高い評価を獲得。イギリス、フランス、イタリア、ドイツなど世界各国で絵本やキャラクターグッズが展開され、数々の国際的なライセンス賞を受賞するなど、世界規模の成功を収めました。
また、清水氏は「パニとペロ」をはじめとする幼児向け知育絵本やオリジナル作品も多数手掛けており、2026年を迎えた現在もその創作意欲は衰えていません。メディアへの露出は極めて限定的ですが、過去のインタビューにおいて清水氏は、自らが生み出したキティちゃんが世界中で愛され続けていることについて「街で見かけると、自分の子供が立派に成長して元気に暮らしているような、誇らしく温かい気持ちになります」と述べており、サンリオや歴代のデザイナーたちに対する深い感謝と愛情を示しています。