多くのファンが気になっている「ハルク・ホーガンの腕相撲対決」の歴史を紐解くと、そこにはプロレスならではのドラマと、テレビメディア全盛期ならではの熱気がありました。80年代から90年代にかけて、ホーガンはアメリカのWWF(現WWE)のリング上だけでなく、日本のテレビ番組の腕相撲企画や特番でもその剛腕を披露しています。
WWEのリングで行われたアームレスリングマッチでは、シド・ジャスティスやポール・オーンドーフといった怪力ヒールレスラーたちと激突。テーブルが軋み、両者の血管が浮き出る死闘が演出され、最後はホーガンが会場の大歓声を背に劇的な逆転勝利を収めるのが定番のクライマックスでした。気になるハルク・ホーガンの腕相撲の勝敗結果ですが、興行や番組演出においては「ベビーフェイスの絶対王者」としてほぼ全戦全勝の戦績を刻んでいます。
では、これらの勝負はどこまでが演出で、どこまでが実力だったのでしょうか。ハルク・ホーガンの腕相撲の真相に迫ると、リング上の試合は高度に構築されたエンターテインメントであったことは間違いありません。しかし、相手の力を真正面から受け止めつつ、見栄えの良い攻防を成立させるためには、相手をねじ伏せられるだけの絶対的な腕力のアドバンテージが不可欠でした。ショービジネスの枠組みを超えた基礎体力の高さがあったからこそ、あの大迫力の攻防が成立していたと言えます。