力士としての終着駅を見据える中で、極めて重要な転機となったのが2021年8月の日本国籍取得(帰化)です。日本名「杉野森正平(すぎのもり・しょうへい)」となったことで、大相撲の規則に定められた「引退後に親方(年寄)として日本相撲協会に残る資格」を正式に取得しました。
所属する伊勢ヶ濱部屋は、名門中の名門であり、熱海富士や尊富士、翠富士といった次世代の有力力士を多数輩出しています。師匠の定年や部屋の継承問題が取り沙汰される中、照ノ富士が引退後に部屋を引き継ぐ、あるいは新たな名跡を襲名して後進の指導に当たる青写真は、相撲界の未来を左右する重要事項となっています。
また、過酷な現役生活を精神面・生活面で支え続けているのが、妻・ツェグメド・ドルジハンドさん(日本名:杉野森テルム)と愛息の存在です。低迷期の苦しい入院生活から復活の道のりを最も近くで支え続けた家族の絆は、満身創痍の体を奮い立たせる最大の原動力となっています。