PL学園の野球を語る上で、1980年代の熱狂を外すことはできない。その象徴が、1年生時からチームを牽引した清原和博と桑田真澄の「KKコンビ」だ。甲子園通算成績で清原が放った13本塁打、桑田が積み上げた20勝という金字塔は、半世紀近くが経過しようとする現在でも破られていない。
PLの強さは一過性のブームにとどまらなかった。主将としてチームを春夏連覇へ導いた立浪和義、そして平成の絶対的エースとして君臨した前田健太に至るまで、世代を超えてプロ野球界のトップランナーを輩出し続けた。全国から選りすぐりの逸材が集まり、勝つことのみを宿命づけられた精鋭集団。甲子園の土を踏むことすら奇跡とされる激戦区・大阪で、彼らは他校を圧倒する勝負強さを見せつけた。
ピンチの場面で流れる「逆転のPL」のテーマと、胸元に手を当てて祈りを捧げる独特のルーティン。神がかり的な勝負勘は、偶然の産物ではなかった。極限まで研ぎ澄まされた集中力と、日常の過酷な規律が生み出した副産物だった。