主人公・五代雄介を演じたオダギリジョーの鬼気迫る演技は、今なお語りぐさだ。「みんなの笑顔を守るために戦う」と誓った青年が、ジャラジのあまりの残忍さを前にして、自らの内に潜む「狂気」と「暴力性」を解放してしまう。
ジャラジを一方的に叩きのめすクウガの姿には、カタルシスと同時に恐ろしさが漂っていた。相手を倒すためではなく、憎しみによって殴り続ける姿。この演出は、後に登場する「凄まじき戦士(アルティメットフォーム)」という黒い闇への伏線としても機能しており、ヒーローが暴力を振るうことの重みを視聴者に突きつけたのだった。