長期間放置して姿が乱れきったオステオスペルマムを、再び園芸店に並ぶような見事なドーム状株へ再生するための仕立て直し完全手順を解説します。
ステップ1:枯れ枝と密集枝の間引き
株の内側を覗き込み、完全に枯死した細い枝や、風通しを妨げている交差枝を地際から切り落とします。株元の清掃を行うことで、病害虫(アブラムシや灰色かび病)の温床を排除します。
ステップ2:段差をつけた切り戻し剪定
外側の枝を短めに、中心部の枝をやや高めに残す「ドーム状カット」を意識します。すべての枝を同じ高さで水平に切るのではなく、節の位置を見極めながら段差をつけて切ることで、新芽が吹いた際に自然な丸みを帯びた樹形へと仕上がります。
ステップ3:根詰まり解消のための植え替え
間延びする株の多くは、鉢の中で根が回りきった「根詰まり」を起こしています。切り戻しと同時に、一回り大きな鉢へ植え替えるか、同じ鉢を使う場合は根鉢の底を3分の1ほどほぐして古い土を落とします。用土は水はけと保水性に優れた配合(赤玉土小粒6:腐葉土3:パーライト1など)を用います。
ステップ4:摘心(ピンチ)による分枝促進
剪定から2〜3週間経つと、切り口の下から元気な新芽が2〜3本伸びてきます。この新芽が本葉4〜6枚程度まで伸びた段階で、先端の芽を指先やハサミで摘み取る(摘心)作業を1〜2回繰り返します。これにより側枝がネズミ算式に増え、圧倒的な花数を生み出す土台が完成します。
ステップ5:適切な肥料管理への切り替え
新芽が展開し始めたら、緩効性化成肥料を適量置き肥し、週に1回程度、開花促進効果の高いリン酸(P)やカリ(K)が多めに配合された液体肥料(N-P-K=6-10-5など)を与えます。窒素分の過剰投与を抑えることが、間延びを再発させない最大の防壁となります。