事故から2年が経過した今も、現場近くには手向けられた花束や、生前少女が愛用していたノート、母親を偲ぶメッセージが絶えない。近隣住民やクラスメイトたちは、いまも事あるごとに現場を訪れ、静かに手を合わせている。
残された家族や遺族の哀しみは、時間の経過とともに消えるものではない。「助けられなかった」という悔恨、そして愛する家族を突如として失った虚無感は、今なお遺族の日常に影を落としている。
しかし、遺族はただ悲しみに暮れるだけではない。二度と自分たちのような思いをする遺族を出さないため、防災シンポジウムでの証言活動や、災害時の情報伝達の是正を訴える活動を地道に続けている。悲しみを「命を守る知恵」へと変えようとする模索が、そこにはある。