母親譲りの強靭なメンタリティと独自の先見性は、エンターテインメントではなくテクノロジーの世界で開花した。大学卒業後、隆平氏は自らの力でIT・スタートアップ業界へと飛び込む。2010年代初頭、若手起業家として注目を集めたのが、料理写真共有アプリなどを展開した株式会社アトコレの創業だった。ユーザーの熱量を集約するUI設計やコミュニティ形成において、彼は天性のプロデュース能力を発揮する。
その後、イベントプラットフォームとして急成長を遂げていたPeatixに参画。同社のプロダクトマネジメントやサービス開発の要職を務め、国内のみならずグローバルな展開を支えるコアメンバーとして手腕を振るった。現場を知るエンジニアや起業家仲間は、彼についてこう証言する。「親の知名度を利用するどころか、名前を伏せて実力だけで勝負していた。人当たりは極めてスマートだが、プロダクトに対するこだわりと推進力は凄まじい」。彼が培った人脈と技術的知見は、現在展開している複数のビジネス基盤となっている。