本作の熱量の源泉は、間違いなく主人公・九条里奈を演じた松岡茉優と、クラスの核心を担う生徒・鵜久森叶を演じた芦田愛菜の鬼気迫る静と動の激突にある。2年D組という閉ざされた空間において、誰が味方で誰が潜在的な加害者の顔を隠しているのか。緊迫した人間関係の相関図は、回を追うごとに鮮烈な変貌を遂げていった。
九条を冷めた目で冷遇していた生徒たちが、一人の教師の本気の叫びによって自らの生き方を見つめ直していく。生徒30名の一人ひとりに確かなバックボーンが書き込まれており、群像劇としての厚みが視聴者の心を掴んで離さなかった。