1983年の落語立川流創設以来、談志のもとには数百人もの門下生が集まり、そして去っていった。過酷な修業に耐え抜き、真打へと登りつめた直弟子たちの存在は、現代落語を語る上で欠かせない。直弟子の筆頭格として名を連ねる立川志の輔、圧倒的なチケット入手困難度を誇る立川談春、劇団主宰やコメンテーターとしても異彩を放つ立川志らく。この3人を筆頭に、立川ぜん馬、立川生志、立川談四楼、立川左談次(故人)、立川談幸(現・落語芸術協会)など、綺羅星のごとき演者が名を連ねる。
一門の系図は、直弟子から孫弟子へと世代交代を重ねながら現在も枝葉を広げている。志の輔の弟子である立川志の八や立川志の春、志らくの門下から頭角を現した立川志ら乃や立川吉笑など、気鋭の若手・中堅が続々と誕生。直弟子の個性があまりに強烈だったからこそ、孫弟子の世代にもその反骨精神と革新性が色濃く受け継がれており、寄席の枠にとどまらない独自の活動領域を開拓している。