「数日以内に料理をする時間がない」という場合、唯一の延命手段は冷凍です。しかし、液体のまま生クリームをタッパーに入れて凍らせ、後から室温で解凍すると、油分と水分が完全に分離して水たまりの中に黄色い脂肪のかたまりが浮くという無惨な失敗に直面します。
この失敗を防ぐ鍵は、冷凍前の「一手間」にあります。実践すべき生クリーム冷凍保存方法には明確な2つのアプローチが存在します。
テクニック1:8分立てにホイップして絞り出し冷凍
生クリーム全量に対し約5〜7%の砂糖を加え、泡立て器やハンドミキサーでツノが立つまでしっかりと泡立てます。金属バットにラップを敷き、スプーンですくうか絞り袋を使って一口大のドーム状に並べ、ラップをふんわり被せて急速冷凍庫に入れます。
完全に凍ったらフリーザーバッグに移し替えて空気を抜いて保存します。この状態にしておけば、凍ったまま熱いコーヒーの上にポンと落としてウインナーコーヒーを楽しめるほか、パンケーキやトーストに添えるだけで即座に溶けて極上のトッピングになります。
テクニック2:製氷皿でキューブ状に凍らせて加熱用ブロックにする
「甘くしたくない」「料理の隠し味としてだけ使いたい」という場合は、液体のまま製氷皿(アイストレー)に流し込んでキューブ状に凍らせます。凍結後は取り出して密閉保存袋へ移します。
このキューブは解凍してホイップすることは不可能ですが、カレー、シチュー、トマト煮込み、ホワイトソースなどに凍ったまま直接投入して溶かす分には、熱によって乳化が再構築されるため、分離を気にすることなく純粋なコク出しとして完璧に機能します。冷凍後の保存期間はおよそ3週間〜1ヶ月が目安です。