2023年9月14日、公式ブログで突如として発表された潮紗理菜のグループ卒業は、おひさま(日向坂46ファンの総称)に激震を走らせました。当時25歳という年齢や、グループ内でも精神的支柱を担っていたポジションから、SNS上では「電撃的な寿退社ではないか」「実業家との結婚準備に入ったのでは」といった憶測が一時飛び交う事態となりました。
しかし、当時の卒業セレモニー(2023年12月9日・Kアリーナ横浜)での肉声スピーチ、および卒業後の公式な歩みを精査すると、結婚説はまったくの事実無根であることが明白です。ステージ上で彼女は、涙をこらえながら次のように胸中を明かしていました。
「日向坂46で過ごした約7年半は私の宝物です。でも、周りに甘え続けて守られている場所から一歩外へ出て、一人の人間として、自分の言葉と体で誰かの心を動かせる表現を追求したいという思いが日に日に強くなりました」
この告白が示す通り、卒業の引き金となったのは私生活の転機ではなく、「守られる立場からの脱却」と「表現者としての自立」でした。20代後半を迎えるにあたり、女性アイドルという枠組みに依存することなく、生涯を通じて言葉を届ける仕事に軸足を移したいという、極めて前向きかつ現実的な職業選択だったといえます。