実際の現場ではどのメーカーが選ばれ、どのような評価を下されているのか。作業服業界の2大巨頭として比較されるのが、ワークウェアにストリートファッションの意匠を持ち込んだバートルと、圧倒的な価格破壊で一般層まで浸透したワークマンだ。
建設現場で圧倒的な装着率を誇るバートルエアークラフト半袖シリーズについて、大手ゼネコン一次受けの鉄骨鳶職人(40代・歴18年)は取材に対して次のように明かす。
「見た目のカッコよさで買っていると思われがちだが、本質はファンの耐久性と風圧の質。粉塵が舞う現場で1シーズン酷使してもモーターがヘタらない。特に半袖のアームホール設計が絶妙で、安全帯のハーネスを上からフル装着しても首元への風の抜け道が潰れない。あのギミックは現場で命を預けている人間じゃないと作れない設計だ」
一方、コストパフォーマンスを追求する層から熱烈な支持を集めるのがワークマンだ。ワークマン半袖空調服の評判を追跡すると、1式揃えてもバートルの半額前後に収まる低価格設定が高く評価されている。内装業を営む個人事業主(30代)の証言では「室内作業やリフォーム現場ならワークマンの風量で十分にお釣りがくる。汚れたり塗料がついたりしても躊躇なく買い替えられるのが最大の強み」という声が聞かれた。
しかし、現場作業員のリアルな口コミを精査するとネガティブな本音も浮かび上がる。「安いモデルはバッテリーが重く、ポケットの中で片寄って腰が痛くなる」「真夏の午後2時、猛烈な直射日光下では格安ファンの風量だと熱風をかき混ぜるだけになって息苦しい」といった指摘だ。過酷な屋外環境で連日稼働させるプロユースと、倉庫内作業や週末の庭仕事といったライトユースでは、求めるべき性能の境界線が明確に分かれている。