白河を語る上で、絶対に避けて通れないのが「ラーメン」という名の至高の食文化だ。しかし、いまやその波及効果は国内のラーメンファンだけに留まらない。海外の有名レストランガイドの取材陣や、アジア各国のフードジャーナリストたちが、この街へ足を運んでいる。
白河ラーメンの根幹にあるのは、圧倒的な「手仕事」へのこだわりだ。竹べらを使って丹念に打ち込まれた縮れ麺は、機械製麺では決して出せない力強いコシと独特のスープの持ち上げを見せる。炭火でじっくりと燻製されたチャーシューの香ばしさと、鶏ガラをベースにした透き通る醤油スープ。朝から行列を作る老舗の名店から、伝統を継承しつつ新たなアプローチを試みる若手職人の店まで、街の至る所から立ち上る湯気は、この街の自尊心そのものと言っていい。