唐揚げと竜田揚げの最大の違いは、「下味のベース」と「衣に使う粉の種類」にあります。唐揚げは食材に小麦粉や片栗粉などを薄くまぶして油で揚げた料理全般を指す包括的な名称です。味付けも醤油に限らず、塩、にんにく、ショウガ、ハーブ、カレー粉など多岐にわたります。
対して竜田揚げは、肉や魚を醤油・酒・みりん・生姜などの調味液にしっかり漬け込み、片栗粉だけをまぶして揚げる調理法に限定されます。揚げ上がりの表面に片栗粉が白く粉を吹いたようになり、醤油の赤褐色と白い衣のコントラストが生まれるのが外見上の決定的な見分け方です。
さらにフライドチキンやチキン南蛮、とり天との違いに迷うケースも少なくありません。フライドチキンは肉ではなく「衣(小麦粉)自体にスパイスやハーブを調合して揚げる」西洋スタイルです。チキン南蛮は小麦粉と卵液をくぐらせて揚げた後に甘酢とタルタルソースを合わせる宮崎発祥の郷土料理、とり天は天ぷらと同様に冷水で溶いた小麦粉主体の衣でふんわり揚げる大分名物です。