ジュノン・スーパーボーイ・コンテストの歴史を語るうえで、特撮テレビドラマとの密接なパイプラインを無視することはできない。とりわけ仮面ライダーシリーズの主役・主要キャストへの抜擢は、若手俳優が全国区の知名度と基礎演技力を叩き込むための最も過酷で実りある訓練場として機能してきた。
1年間に及ぶ過密な撮影スケジュール。グリーンバック前での芝居、アクション、アフレコ、そして何より日曜朝の放送を通じて子どもからその親世代まで幅広い視聴者層の視線に晒されるプレッシャー。この濃密な現場をくぐり抜けた経験が、表現者としての強靭な体幹を作り上げる。かつて『仮面ライダーW』で鮮烈なデビューを飾った菅田将暉が、今や日本映画界のトップランナーとして君臨している事実は、この育成ルートの正しさを何よりも雄弁に物語っている。