実力者が初心者を瞬時に倒す際、無意識または意図的に使われているのがアームレスリングの二大基本テクニックです。これらを知っているだけで、筋力差を完全に無力化できます。
一つ目は「トップロール(吊り手)」と呼ばれる外倒しの技です。スタートの合図とともに手首を立て、相手の指先をテコの原理でめくり上げるように引き倒します。相手の指を開かせて手首を甲側に反らせてしまえば、どれほど力自慢の相手であっても力が入らなくなり、指一本で押し倒せる状態に追い込めます。
二つ目は「フック(噛み手)」と呼ばれる内巻きの技です。手首を一瞬で内側に巻き込み、自分の手首のひら側で相手の手首をロックします。力比べの勝負を自分の得意な胸元のクローズドな間合いに引きずり込み、上腕二頭筋と広背筋の総合力で一気にねじ伏せる力強い戦法です。
勝てる人は、相手の出方に応じて手首の角度をミリ単位で調整し、相手が最も力を出せないフォームへと強制的に誘導しています。