Q1:「8掛け」とはいくらのことですか?具体的な計算例を教えてください。
A1:8掛けとは「定価(上代)の80%の価格」を意味します。計算式は「上代 × 0.8」です。例えば、定価3,000円の商品であれば下代(卸価格)は2,400円、定価10,000円の商品であれば下代は8,000円となります。差額の20%が小売店側のマージンとなります。
Q2:掛け率と粗利率の決定的な違いは何ですか?
A2:掛け率は「小売価格に対する仕入れ価格の割合」であり、取引価格(下代)を決める指標です。一方、粗利率は「実際の売上金額から売上原価を引いた利益の割合」であり、自社が手にする収益性を測る指標です。定価販売時は「粗利率 = 100% - 掛け率」となりますが、値引き販売を行うと粗利率は低下します。
Q3:個人事業主や副業の物販でもメーカーと掛け率の交渉はできますか?
A3:交渉自体は可能です。ただし、取引実績のない段階で掛け率の引き下げを要求するのは難しいため、最初は「小ロットでの発注実績を積み重ねる」「一括前払いで支払いリスクをなくす」「自社の販売チャネルでのプロモーション効果を示す」といった信頼構築から段階的に掛け率の見直しを打診するのが定石です。
Q4:掛け率は消費税を含めて計算するべきですか?
A4:商習慣上、上代・下代および掛け率の計算はすべて「税抜き価格」をベースに行うのが原則です。税抜きの上代に掛け率を乗じて税抜きの下代を算出し、最終的な請求金額の段階で消費税を加算します。税込み価格で計算してしまうと、端数処理や税率変更時に数値の齟齬が生じるため注意してください。