喉の試練を経験したKONTAだが、彼の凄みはそこで折れなかったことだ。むしろ声質の変化を逆手に取り、近藤敦として俳優・声優の分野で唯一無二のポジションを築き上げていく。洋画の吹き替えやアニメ作品、舞台演劇において、彼の低く渋みの増した声は圧倒的な存在感を放った。
怪我や病気を乗り越えた表現者が持つ深み。かつての鋭利なカミソリのようなシャウトから、重厚で大人の色気を纏った声への進化は、災い転じて福となす見事な転身だった。ファンは「事故で声が変わった」のではなく、「試練を経て表現の幅を広げた」彼の姿を目撃することになったのだ。