そもそも、ドキンちゃんはどのような経緯でバイキン城に住み着くようになったのでしょうか。その歴史的な瞬間は、テレビアニメ第13話「ドキンちゃんのカレンダー」(1988年12月放送)に克明に描かれています。
ドキンちゃんはバイキン星から飛来した赤い卵(カプセル状の宇宙船)に乗って地球に降り立ちました。地上に激突した卵から突如として姿を現したドキンちゃんは、出迎えたバイキンマンに対して感謝を述べるどころか、即座にバイキン城を見回して「ここ、私の別荘にするわ!」と言い放ちます。家主であるバイキンマンの許可を取ることなく、その日から一方的に居候を始めたのが同居生活の真実です。
それ以来、バイキン城では二人の奇妙な共同生活が続けられています。その実態を客観的な指標で比較・可視化すると、いかにドキンちゃんが絶対的な権力を握っているかが浮き彫りになります。
データを見ても明らかなように、バイキン城でのパワーバランスは完全にドキンちゃんが頂点に君臨しています。しかし、バイキンマンが彼女を城から追い出そうとしたことは一度もありません。どれほど怒鳴られ、ハンマーで殴られ、お使いを命じられても、バイキンマンはどこか誇らしげにメカを作り、ドキンちゃんの要求に応えようとします。居候を許しているというよりは、「居座ってくれていること自体がバイキンマンの喜び」という歪で強固な共依存がそこには存在しています。