「今年はお祝いをする年なのか」を巡り、家族間で最も意見が分かれやすいのが数え年と満年齢の違いです。SNSや知恵袋等のコミュニティ上でも「親の古希祝いを今年やるべきか、来年やるべきか分からず直前で揉めた」「数え年で計画したら本人が『まだそんな歳じゃない』と不機嫌になった」といった戸惑いの声が頻繁に寄せられています。
古来の日本で用いられてきた「数え年」は、生まれた日を「1歳」とし、元旦(1月1日)を迎えるごとに全員が一斉に1歳を加算する計算様式です。一方、1950年(昭和25年)の「年齢のとなえ方に関する法律」施行以降、公的に定着した「満年齢」は、生まれた日を「0歳」とし、翌年の誕生日に1歳を加算します。
かつては還暦以外の賀寿を数え年で祝うのが通例でした。しかし、大手百貨店やギフト総合研究所が実施した意識調査によると、現在の一般家庭におけるお祝い基準は「満年齢」が85.4%を占めており、完全に主流が入れ替わっています。
では、還暦祝いのタイミングや時期は具体的にいつ設定するのが望ましいのでしょうか。現代における代表的な開催タイミングは以下の4パターンに集約されます。
- 本人の誕生日当日または直前の週末:最も分かりやすく、年齢の実感が湧きやすい標準的なタイミング。
- お盆や年末年始の帰省時:遠方に散らばる子どもや孫世代が一堂に会しやすいため、家族の参加率が極めて高い。
- ゴールデンウィークや敬老の日:気候が穏やかで高齢者の体調管理がしやすく、旅行や外食の予約が組みやすい。
- 定年退職の節目(還暦の場合):60歳の誕生日と退職時期が重なる場合、労いとお祝いを兼ねた宴席として設定。
伝統的な儀礼日程に縛られすぎる必要はありません。主役となる本人の健康状態やスケジュール、家族の集まりやすさを最優先に選定することが肝要です。