美容メディアやSNSで活発な議論が交わされているのが、ブルベ夏オリーブベージュ評判の是非です。「赤みが完全に消えて透明感が出る」と絶賛する声がある一方で、「顔色が悪くなり、ゾンビのように見えて大失敗した」という悲痛な叫びも散見されます。
この極端な評価の乖離について、カラー剤の調合設計を専門とするトップカラリストに取材を試みると、明確な構造的原因が浮かび上がりました。オリーブ(緑)は赤の補色であるため、髪の赤茶けた色素を打ち消すパワーは最強です。しかし、本来イエローベース秋(オータム)が得意とするアースカラーの要素を強く持っています。ブルベ夏の薄い皮膚の下にある静脈の青みとオリーブの緑が干渉し合うと、顔の血色が根こそぎ奪われ、土気色や不健康な青白さに転落するのです。
現場の実証実験から判明した「ブルベ夏がオリーブ系で成功するための黄金比」は、【オリーブ20%:グレー・アッシュ60%:ベージュ20%】という配合バランスです。緑みを直接肌に当てず、あくまでグレーのくすみを帯びた「ミントグレージュ」として発色させることで、赤みを消しながら肌のトーンアップを両立させることが可能になります。
また、ブルベ夏明るめグレージュを選択する際にも隠れた盲点があります。9トーン以上のハイトーンに引き上げる際、ブリーチの有無にかかわらず、日本人の髪はメラニン色素が削られて強いオレンジ〜黄色を露呈します。これを完全に打ち消す色素を入れ込まないと、染めたては綺麗でも10日前後で「品のない金茶色」に退色してしまいます。ブルベ夏特有のエレガントさを死守するためには、トーンを欲張らずに最大でも8.5トーン以内に留めることが、失敗を未然に防ぐ決定打となります。