ネット上の検索結果やまとめ情報には、一部で危険な誤解や時代遅れのノウハウが散見されます。確実にデータを回収するために、以下の3つの都市伝説とNG行動を頭に叩き込んでおく必要があります。
誤解1:「怪しいデータ復元ソフト」を真っ先にダウンロードしてインストールする
検索エンジンで上位に出てくる一部の海外製サードパーティ製復元ソフトを、焦ってCドライブにダウンロード・インストールする行為は最もやってはいけない自殺行為です。新しいアプリケーションをインストールする行為そのものが、ディスク上に残されていた未保存の一時ファイル(キャッシュ領域)の上に新規データを上書きしてしまう直接の原因になります。まずはOSとExcel標準の機能だけで探索するのが鉄則です。
誤解2:「保存しない」を押すと即座にゼロクリアされるという誤解
前述の通り、Office 2016以降およびMicrosoft 365環境では、「保存しない」ボタンは「キャッシュを消去するボタン」ではありません。「作業フォルダへのコミットを破棄し、UnsavedFilesフォルダへ一時退避させるトリガー」として機能しています。この仕様を知らずに「もう手遅れだ」と即座に諦めてしまうことが、オフィスにおける最大の機会損失です。
誤解3:パソコンを力任せに電源長押しで強制終了する
フリーズして操作を受け付けなくなった際、電源ボタンの長押しで無理やりシャットダウンすると、メモリ上に展開されていた未書き込みのキャッシュがディスクにフラッシュされず完全に蒸発します。まずはタスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を起動し、Excelのプロセスが完全に停止しているか確認した上で、OSの正規のシャットダウンまたは再起動プロセスを待つのが最低限のルールです。