現場ではどのような被害が実際に発生しているのでしょうか。国民生活センター相談事例や情報提供窓口に寄せられた被害報告、当事者の手記・証言を検証すると、極めて生々しいトラブルの実態が見えてきます。
都内在住の70代男性は、当時の電話取材に対し次のように悔しさを語っています。
「『NTTの設備管理課ですが、機器が古くなっているのでギガ対応の最新モデムに無償交換します』と言われたんです。NTTの公式メンテナンスだと思い込み、言われるがままにパソコンで画面を操作して番号を伝えました。後日届いた封筒を開けて驚愕しました。聞いたこともない無名プロバイダとの契約書が入っており、月額料金は以前より1,800円も高くなっていた。急いで抗議の電話を入れましたが、『ご自身で承諾番号を発行されたので正式なご契約です。今解約するなら違約金2万5千円をいただきます』と冷たくあしらわれました」
SNSやネット掲示板上でも、「NTTを名乗る電話に親が騙され、勝手に光コラボへ転用させられていた」「固定電話の番号が変わらないと言われたのに、プロバイダ独自の発番に変えられてしまい戻すのに数万円かかった」といった被害告発が日常的に投稿されています。これらの声に共通しているのは、業者が「契約の切り替え」という言葉を意図的に隠し、「メンテナンス」「料金プランの見直し」「エリア一括対応」といった虚飾のフレーズを用いている点です。