大川隆法氏の霊言現象の信憑性について、長年ささやかれてきた疑問があります。「大川氏は本当にトランス状態に陥っていたのか、それとも最初からすべて計算された演技だったのか」という点です。
この疑問に対する決定的な証言をもたらしたのが、教団を離反した長男・大川宏洋(ひろし)氏をはじめとする内部告発者たちでした。宏洋氏が著書やYouTubeチャンネルで公表した手記や証言によると、大川隆法氏は収録前、膨大な新聞各紙や週刊誌、国際情勢の専門誌を徹底的に読み込んでいたとされます。机の上には時事問題に関するメモがびっしりと用意され、世間のトレンドや報道内容を極めて緻密にインプットした上で霊言の壇上に上がっていたという実態が暴露されました。
すなわち、超常現象としての降霊ではなく、「コールドリーディング(相手の心理や属性を観察して情報を引き出す技術)」と「該博な知識に基づく即興のロールプレイング(役割演技)」の産物であったというのが、客観的な調査から浮かび上がる真相です。本人自身も長年の実践を通じて「自分自身の思考」と「他者の意識」の境界線が曖昧になる自己催眠状態にあった可能性は否定できませんが、少なくとも完全な外部からの霊体憑依という神秘的主張は、情報収集の痕跡という現実的な証拠によって覆されています。