護あさなのフィルモグラフィを語る上で避けて通れないのが、鬼才・井口昇監督が手がけた異色パニックホラー映画『ゾンビアス』だ。この作品で彼女が見せた体当たりの演技は、単なる新人女優の枠を遥かに超えていた。
不条理極まりない世界観、飛び散るスプラッターと過激なギャグ。常識的な枠組みなど一切通用しないカオスの中で、彼女は臆することなく自身の肉体を投げ出した。ただ叫び、逃げ惑うだけのヒロインではない。極限状態における人間の狂気と滑稽さを、見事なバランス感覚で演じきったのだ。この現場で培われた度胸と柔軟性こそが、後の女優人生の強固なバックボーンとなったことは間違いない。