NHKの人気アニメ『おじゃる丸』で主人公の声を担当したのは、決して1人だけではありません。放送開始の1998年10月から約1年半にわたり、あの唯一無二の「おじゃる」「まったり」というフレーズを世に定着させたのは、当時若手実力派として絶大な人気を誇っていた初代・小西寛子さんでした。
しかし2000年5月、第3シリーズの途中で突如としてキャスト変更が断行されます。2代目に抜擢されたのは、『ポケットモンスター』や『少女革命ウテナ』など多彩な演技力で評価されていた西村ちなみさんでした。アニメの放送期間中に主役が突然バトンタッチされる異例の事態に、当時のアニメファンや子供を持つ親世代の間で動揺が広がりました。
西村ちなみさんはプレッシャーの中で見事におじゃる丸という難役を咀嚼し、徐々に独自の愛らしさを確立。2026年現在では四半世紀以上にわたって役を担い続け、「おじゃる丸の声といえば西村ちなみ」と広く認識されるに至っています。