市場本体が豊洲へ移転したことで「築地は寂れてしまうのではないか」という当時の懸念は、完全に杞憂に終わりました。約400軒の専門店が密集する築地場外市場の食べ歩きグルメは、移転前を上回る活況を呈しています。路地裏には豊洲市場から毎朝直送される鮮魚を取り扱う仲卸直営店が並び、プロの買い出し客と世界中から訪れる観光客が肩を並べて往来しています。
現地を訪れる際に把握しておくべきが、築地場外市場の営業時間(2026年最新)のルールです。多くの飲食店や物販店は早朝5:00から6:00頃に開店し、午後14:00から15:00頃には営業を終了します。日曜日や水曜日は豊洲市場の休市日に連動して休業する店舗が多いため、訪問日の確認は欠かせません。
築地を代表する食文化といえば、激戦を極める築地海鮮丼の人気ランキング上位店です。本マグロの希少部位を惜しみなく盛り付けた贅沢丼から、白身魚やウニ・イクラを散りばめた宝石箱のような逸品まで、百花繚乱の様相を呈しています。近年は観光地化による価格上昇も見られますが、仲卸直営の老舗では現在も原価度外視の圧倒的な鮮度とボリュームを誇る丼が提供され、早朝から長蛇の列が途切れません。海鮮丼だけでなく、名物の玉子焼き専門店での焼きたて串や、ホルモン煮込みの有名店「きつねや」の芳醇な香りなど、五感を刺激する食の熱気は健在です。
また、築地を語る上で外せない新定番スポットが、築地本願寺の敷地内にある「築地本願寺カフェ Tsumugi」です。僧侶の朝の勤行(おつとめ)の後に楽しむ築地本願寺の朝食カフェ文化を定着させた名物「18品の朝ごはん」は、お粥とお味噌汁に16種類の小鉢が添えられた圧巻の構成となっており、歴史ある寺院の静寂とモダンな空間が融合した特別な体験として予約困難な人気を維持しています。