露出投稿を行うユーザーが最も軽視しがちなのが、現実世界での身元特定リスクです。サイバー空間における露出投稿の身元特定は、探偵や専門家に限らず、一般のネットユーザーによって日常的に行われています。
写真に記録された位置情報(EXIFデータ)の消去は初歩的な対策に過ぎません。室内の窓から見える景観や電柱の看板、瞳に映り込んだ室内の照明配置、さらには床の木目パターンやコンセントの形状に至るまで、AIを用いた画像照合技術の進化により、居住エリアや自宅マンションが割り出される事例が報告されています。
さらに深刻なのが、写真流出と脅迫被害(セクストーション)です。一度ネットに放たれた過激な画像は、海外の無断転載アグリゲーションサイトや成人向け掲示板に自動収集されます。その後、身元を特定した悪意ある第三者から「職場や家族にバラされたくなければ金を払え」「さらに過激な動画を送れ」といった脅迫を受ける被害相談が全国の消費生活センターや警察に殺到しています。
消去を求めても海外サーバーを経由しているサイトは日本の法権限が及びにくく、一度拡散した情報は半永久的に残り続けるデジタルタトゥーの危険性として、就職・転職時の身辺調査や結婚などのライフイベントにおいて重大な障壁となって立ちはだかります。