藤井流星の真価は、シリアスな恋愛劇だけでなく、コメディや群像劇における「受けの芝居」にも表れています。
日本テレビ系『レンタル救世主』では、派手な金髪にスカジャン姿でルチャリブレ(メキシカンスタイルのプロレス)の技を繰り出す葵伝二郎役を担当。現場でのインタビュー取材によると、藤井は吹き替えなしのアクションをこなすため、撮影の合間を縫って入念な体幹トレーニングと立ち回りの稽古を重ねていたといいます。コミカルなセリフ回しの裏にあるストイックな準備姿勢は、演出陣からも絶賛されました。
また、秋元康が企画・原作を手がけた『警視庁考察一課』では、船越英一郎、山村紅葉、西村まさ彦、高島礼子、名取裕子、内藤剛志といったサスペンス界の重鎮たちが集結する中、若手考察官役としてキャスティングされました。大ベテランたちがアドリブを連発する過酷な撮影現場において、藤井は空気を乱すことなく絶妙な間合いでツッコミを入れ、物語のテンポを整えるアンカーとしての役割を全うしました。