昭和ヤクザ血と掟の真相|伝説の大物と抗争史から読み解く裏社会の光影

昭和ヤクザ血と掟の真相|伝説の大物と抗争史から読み解く裏社会の光影

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作家・飯干晃一のノンフィクションおよび深作欣二監督の映画で知られる『仁義なき戦い』は、昭和20年代から40年代にかけて広島県呉市および広島市で繰り広げられた広島抗争の実話を基にしています。

映画では菅原文太演じる広能昌三(モデル:美能幸三)の生き様がドラマチックに描かれていますが、美能本人の獄中手記や当時の捜査資料を紐解くと、そこにあったのは美しい任侠道などではなく、裏切りと疑心暗鬼、そして生活苦が生んだ悲惨な殺戮の連鎖でした。若者がわずかな金や面子、親分の都合によって鉄砲玉として使い捨てにされたのが、冷酷な現実です。

昭和の日本列島を震撼させた主な抗争事件を時系列で振り返ると、その過激さと頻度は現代の治安感覚からは想像を絶するものがあります。

事件名・抗争発生年代・規模衝突の背景・要因社会への影響・捜査体制第一次〜第三次 広島抗争1950年代〜1970年代
死傷者100名以上呉・広島の利権争いと代理戦争市街地での白昼銃撃戦が頻発し、映画『仁義なき戦い』の原点となる明友会事件1960年(昭和35年)
検挙者数百名大阪ミナミの愚連隊と山口組の衝突山口組が大阪市内へ進出する契機となり、全国侵攻が本格化山一抗争1984年〜1989年
死者25名、負傷者70名山口組四代目跡目争奪と一和会分裂警察による壊滅作戦を加速させ、後の暴対法制定への決定打となる
中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。