本作の驚異的な完成度は、偶然の産物ではない。任天堂株式会社のレジェンドである宮本茂が長年培ってきた「触っているだけで心地よい」という直感的な操作性の思想が、本作の隅々にまで息づいている。理不尽さを感じさせず、敗北したプレイヤーにすら「次は勝てる」と思わせる絶妙なゲームバランスこそが、その真髄だ。
そして、プロジェクトを牽引したプロデューサーの矢吹光佑の手腕も見逃せない。格闘ゲームの開発経験も持つ矢吹は、緻密なフレーム単位の攻防とカジュアルなパーティ感という、一見矛盾するふたつの要素を見事に融合させた。開発には高い技術力を誇るバンダイナムコスタジオも深く携わっており、60fpsで滑らかに描画される圧倒的なグラフィックと精緻な挙動制御を実現している。