激震が走るのはAIの領域だけではない。電気自動車(EV)業界を牽引するテスラもまた、次世代バッテリー資材や自律走行用ハードウェアの囲い込みを加速させている。リチウム精製プラントへの直接出資や、車載半導体の長期独占契約など、従来の自動車メーカーの常識を破る買い付けを展開中だ。
新型自動運転タクシー(サイバーキャブ)の本格量産を見据え、テスラは主要部材のサプライチェーンを上流から下流まで一手に丸呑みしようとしている。世界的なEV需要の急変動にもひるまず、製造基盤への先行投資を強行する姿勢は、ライバル企業にとって脅威以外の何物でもない。部材確保に苦しむ他社を置き去りにし、コスト競争力でも圧倒的な差をつけようとする計算が見え隠れする。