博多祇園山笠と並び、この土地の人々に愛され続けてきた大売り出しのルーツは、明治34年にまで遡る。当時、商人の町として栄えていた博多で、八百治由兵衛が「普段の贔屓に対する謝恩」として始めた企画がすべての始まりだった。「せいもん」とは誓文払いに由来し、商売上の駆け引きでついてしまった嘘や罪を神前で払い、お客様に徹底的に利益を還元するという深い感謝の念が込められている。
この精神は今も色濃く残っており、参加する各店舗が競って特別価格を提示する。単なる在庫処分ではなく、顧客との絆を確かめ合う大切な機会として位置づけられているのだ。歴史の重みを感じさせながらも、時代の変化に合わせて進化を続ける商人の心意気が、時代を超えて人々を惹きつけてやまない。