実は、伝統ある花火大会の維持が困難になっているのは三国だけではない。2026年に入り、日本各地の地方都市で大型花火大会の中止や規模縮小の発表が相次いでいる。背景にあるのは、過熱するSNS拡散による集客のコントロール不能化と、それに伴う事故リスクの増大だ。
えちぜん鉄道の終点である三国港駅周辺は、道路が狭く、一時に数万人が集中すると滞留が発生しやすい構造となっている。万が一の事故を防ぐためには、AIカメラを使ったリアルタイムの群衆解析や、数千人規模の警備員配置が義務付けられる傾向にある。地方都市の財政規模では、もはや「安全に花火を上げる」こと自体のコストが限界を超えてしまっているのだ。