モンステラは熱帯雨林において、他の大木に気根を張り巡らせながら上方へと這い登る着生植物(半つる性)です。自然界において自立する一本の木ではありません。では、なぜ鉢植えで木のように直立した「幹立ち」の姿が作れるのでしょうか。
そのメカニズムは、モンステラが成長に伴って古い下葉を落とし、茎の表面がコルク化(木質化)していく性質にあります。十分に太く成長した茎が、地表から垂直に近い角度を保ちながら節を積み重ねることで、まるでヤシやドラセナのような立ち姿が完成します。
特に重要なのが品種の選定です。幹立ち仕立てを目指す場合、流通するモンステラの中でも主に以下の2種類で適性が大きく異なります。
- モンステラ・デリシオーサ(Monstera deliciosa):葉が巨大化し、茎が太く節間が極めて詰まりやすい。幹立ちに最も適した王道品種。
- モンステラ・アダンソニー(ボルシギアーナ / var. borsigiana):つる性の性質が強く、節間が伸びやすい。幹立ちにするには高度な光量管理とこまめな仕立てが必要。
迫力ある幹立ちを目指すのであれば、成長スピードは緩やかであるものの、圧倒的な太さと重厚感を獲得できるモンステラ デリシオーサの幹立ちを選択するのが確実なルートとなります。