惜しまれつつ姿を消したラ・ラナリータ吾妻橋店ですが、営業当時に寄せられていた利用者の評価を振り返ると、その圧倒的な強みと同時に幾つかの課題も見えてきます。
料理面において特に支持されていたのが、平日限定のパスタランチや季節の厳選コースです。アサヒのお膝元ならではの徹底した品質管理による樽生ビール(スーパードライやプレミアムビール)とともに、自家製手打ちパスタや炭火焼きの肉料理が手頃な価格帯で提供され、ランチタイムには近隣のビジネスパーソンや浅草観光のシニア層で連日満席となっていました。
一方で、SNSや大手グルメサイトに残された当時の口コミを精査すると、「窓際席とそれ以外の席での満足度の乖離」が指摘されていました。スカイツリーや隅田川の夜景を目当てに訪れた顧客にとって、中央通路側の席に案内された際の落差がネガティブな評価につながるケースが散見されました。絶景を最大の売りにするレストラン特有の構造的ジレンマを抱えていたことも、客単価の維持と顧客満足度の両立においてシビアな課題となっていました。