唐沢寿明さんと山口智子さんの夫婦関係を語る上で、決定的な転換点となったのが2016年発売のライフスタイル誌『FRaU』(講談社)に掲載されたロングインタビューです。当時51歳を迎えていた山口さんは、プライベートや人生の選択について極めて率直な言葉で語り、大きな話題を呼びました。
誌面の中で山口さんは、「子供を産んで育てる人生ではない、別の人生を望んでいました。今でも、一片の後悔もないです」と明言。さらに「夫としっかり向き合って、二人の時間を築いていくことが私の選んだ道」と続け、世間が抱きがちだった「不妊治療の末の断念ではないか」という憶測を完全に払拭しました。
日本において、女性が子供を持たない選択を公の場で肯定的に語ることは当時まだタブー視される傾向にありました。そうした空気感の中、山口さんが示した毅然とした姿勢は、自らの価値観で人生を設計する「選択的子なし」の象徴として、多くの共感と称賛を集めることになります。