万が一、生きたアニサキスを摂取してしまった場合、どのような経過をたどるのでしょうか。代表的な「急性胃アニサキス症」では、食後数時間から十数時間(平均2〜8時間前後)の潜伏期間を経て、みぞおち付近の激しい差し込むような痛み、嘔吐、吐き気が現れます。
激痛の主因は、虫体が胃壁に物理的に潜り込もうとする刺激に加え、分泌物に対する局所的なアレルギー反応です。腸まで達した「腸アニサキス症」の場合は、食後十数時間から数日後に激しい下腹部痛や腸閉塞症状を引き起こすこともあります。
医療機関での基本的な治療法は、上部消化管内視鏡(胃カメラ)を用いて、胃壁に刺入している虫体を鉗子で直接摘出することです。摘出した瞬間に劇的に痛みが消失するのが特徴です。夜間や休日に激痛が発生した場合は我慢せず、救急外来や消化器内科を速やかに受診してください。