防已黄耆湯を服用して「痩せた」と実感する最大の要因は、体内に滞留していた余分な水分が排出され、水太りや慢性的なむくみが解消されることにあります。漢方医学において、エネルギー不足である「気虚(ききょ)」と、水分の代謝が滞る「水滞(すいたい)」が重なった状態に適用される代表的な方剤です。
構成生薬である「防已(ボウイ)」と「黄耆(オウギ)」は、体表の水分バランスを整えつつ利水作用を発揮し、「白朮(ビャクジュツ)」または「蒼朮(ソウジュツ)」と「生姜(ショウキョウ)」「大棗(タイソウ)」「甘草(カンゾウ)」が胃腸の働きを高めて水分代謝を底上げします。これにより、夕方になると脚がパンパンになる症状や、重だるさの改善とともに、組織間に溜まった余剰水分が抜けることで体重の減少や見た目のサイズダウンがもたらされます。
さらに見逃せないのが多汗症の改善作用です。気虚水滞タイプの人は、皮膚のバリア機能が緩んでおり、少し動いただけでダラダラと締まりのない汗をかく傾向があります。防已黄耆湯は皮膚の緊張を適度に高めて無駄な発汗を抑え、体内の体液循環を正常化させるため、汗の悩みを抱える層からも高い支持を得ています。