完成した作品をどう見せるか。pixivやPinterestを眺めると、タイムラインで指を止めさせるイラストには共通点がある。花を一輪だけぽつんと置くのではなく、花びらを数片散らして風の流れを演出したり、背景に淡いグラデーションを敷いてドラマチックな被写界深度を作り出している点だ。
YouTubeのメイキング動画やショート動画では、シンプルな線画が一気に鮮やかな色彩をまとう過程そのものがコンテンツとして熱狂的に消費されている。くすんだアンティークローズ調のカラーパレットを選ぶか、みずみずしいビビッドピンクを選ぶか。配色の選択ひとつで、作品が語るストーリーは180度変化する。