「力づくで壊してしまえばいい」と安易に考えるのは危険だ。近年普及しているロックは防犯性能が大幅に向上しており、構造を理解しないまま無理な力を加えると、フレームの歪みやホイールの破損など、鍵の交換費用をはるかに上回る損害を招く。
後輪に固定された標準的な馬蹄錠(リング錠)であっても、古典的な板鍵タイプなら傘の骨などで開く可能性はあるが、シリンダー錠や防犯性の高いディンプルキーを採用した最新モデルはピッキング耐性が極めて高い。ホームセンターでボルトクリッパーを買い求めて力任せに切断しようとする人もいるが、焼き入れ加工された頑丈な鋼鉄製アームは容易に刃を受け付けず、周囲の通行人に怪しまれて職務質問を受ける原因にもなる。