長岡の夜空に打ち上がる花火を現地で見届ける難易度は、年々跳ね上がっている。有料観覧席の総数は約30万席規模に及ぶものの、長岡市民先行枠、協賛者枠、旅行会社によるツアー枠などが事前に割り振られるため、全国の一般ファンが狙えるフリー枠は想像以上に限られている。
とりわけアクセス至便な右岸側のベンチ席やマス席は、推定倍率が数十倍に達することも珍しくない。安全管理と混雑緩和を目的とした全席有料化は、転売対策としての効果を発揮する一方で、「気軽に行って土手から眺める」という選択肢を完全に消滅させた。その結果、限られた椅子をめぐるエントリー集中が起因となり、チケットの希少価値が極限まで高まっている。