日本国内市場においては、開発元である日本イーライリリー株式会社が供給体制の最適化を急ピッチで進めてきた。元来、本剤はインスリン分泌を血糖依存的に促進する2型糖尿病の治療薬として厚生労働省から製造販売承認を取得した経緯を持つ。そのため、自由診療市場への急速な薬液流出と糖尿病患者への供給不足が大きな社会問題として国会でも取り沙汰された。
米イーライリリーの最高経営責任者(CEO)であるデビッド・リックスは、グローバルでの生産能力増強に向けて数十億ドル規模の設備投資を断行し、供給網の安定化を最優先課題に掲げている。日本国内でもBMI基準を満たした高度肥満症に対する正規の肥満症治療薬としての枠組み整備が進みつつあり、適正使用に向けたガイドラインの厳格化が急速に図られている。